全米オープン2018女子シングルス決勝戦。
大坂なおみがセリーナウィリアムズにストレートで勝利!!
見事男女を通じて日本人選手として全米はもちろん、グランドスラム大会としても初優勝を飾りました。
試合は途中でセリーナウィリアムズが3度の警告(ペナルティ)を受ける展開になり、異様な雰囲気になりました。
そんな難しい雰囲気の中で、大坂なおみは見事に勝ちきりましたね。
感想をまとめてみたいと思います。
大坂なおみが全米OP初優勝
大坂なおみが全米オープン2018女子シングルス決勝戦でセリーナウィリアムズと対戦しました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大坂なおみ | 6 | 6 | / | – | – | 2 |
セリーナ | 2 | 4 | / | – | – | 0 |
試合結果 ⇒ 大坂なおみがストレート勝ち!!
大坂が元世界女王のセリーナウィリアムズを相手に勝利し、見事初優勝を飾りました。
ちなみに試合の主なスタッツは以下の通りです。
(引用元:スポーツナビ)
試合の感想
決勝戦を観戦した感想を簡単にまとめます。
試合前から、錦織よりも大坂のほうがGS大会で優勝できる可能性は高いとは思っていましたが、決勝戦の相手がセリーナということでそう簡単なことではないだろうと思っていました。
ところが、試合が始まってみれば大坂なおみが力でセリーナをねじ伏せたと言ってもいいほどの完勝でした。
セリーナは序盤から意外なミスも目立っていましたので少しナーバスになっていたようにも見えましたが、まあ考えうるコンディションの誤差の範囲内かなあと感じるレベルでした。
サービスもストロークも強烈で、一発で決められるだけのショットを何発も打っていましたからね。
でも大坂はそのセリーナに全く力負けすることなく、サービスポイントも奪っていましたし、ストロークに至ってはセリーナに打ち勝つ場面も多かった気がします。
あのセリーナのストロークに打ち負けないというだけでもものすごいことです。
大坂なおみの不安要素はメンタルでしたが、決勝戦は終始落ち着いてプレーしていたように感じます。
セリーナに追い込まれる場面もありましたが、ブレークを許したのは試合を通じて一度だけ。
しかもブレークされた直後にブレークバックして、更にその次の相手のサービスゲームをブレークしてストレート勝ちしてしまったんですから驚きです。
錦織圭が2014年に準優勝したときには、松岡修造が「スーパーゾーンに入っていた」とコメントしていました。
しかし、今日の大坂なおみに関してはゾーンとかそういうものではなく、ノーマルな状態であれだけのプレーができたように感じます。
特殊な状況だったとは思いませんでした。
(もちろんコンディションは良かったかもしれませんが)
優勝にふさわしい内容で、大坂なおみはセリーナに勝ちきったと思います。
セリーナが3度の警告(ペナルティ)
実はこの試合で、セリーナが3度の警告(ペナルティ)を受けたために会場は異様な雰囲気に包まれました。
タイミングは正確に覚えていませんが、
まず最初はスタンドのコーチからコーチングを受けたとみなされてウォーニング(警告のみ)。
(2018.09.10追記)
第2セット第2ゲーム中(もしくはゲーム終了後)だったみたいです。
「ひるおび」で解説されてました。
第2セット第2ゲーム中(もしくはゲーム終了後)だったみたいです。
「ひるおび」で解説されてました。
2度目は第2セット第5ゲーム終了後。
第5ゲームをブレークバックされたセリーナが、ラケットをコートに叩きつけてへし折ってしまい2度目のウォーニング。
そして3度目が第7ゲーム終了後のコートチェンジ(休憩)の時。
最初のコーチングによる反則とみなされたことに納得がいかないセリーナがしつこく主審にクレーム(潔白を主張し抗議)。
この時に主審に対して失礼な発言があったようで、それが原因で3度目のウォーニングを宣告されてしまいました。
ウォーニング(警告)の回数とペナルティ
ウォーニング(警告)によるペナルティは回を重ねるごとに重くなっていきます。
1回目 警告のみ(ペナルティ無し)
2回目 相手に1ポイント
3回目 相手に1ゲーム
2回目くらいまでなら私も観たことありますけど、1試合で3回以上の警告を受けることは珍しいと思います。
1ゲームをまるまる失うのはさすがに痛いので、選手だってこれ以上警告を受けないよう注意するはずですからね。
ウォーニング(警告)によるペナルティは回を重ねるごとに重くなっていきます。
1回目 警告のみ(ペナルティ無し)
2回目 相手に1ポイント
3回目 相手に1ゲーム
2回目くらいまでなら私も観たことありますけど、1試合で3回以上の警告を受けることは珍しいと思います。
1ゲームをまるまる失うのはさすがに痛いので、選手だってこれ以上警告を受けないよう注意するはずですからね。
今回はセリーナのウォーニングが3回目まで進んだために、大坂なおみは第8ゲームをプレーすることなく無条件でキープしたことになり5-3から再スタートされました。
ウォーニングの適用範囲に関してはルールに定められているものの、ウォーニングの宣告は主審の裁量に任されている部分もあります。
VTR映像を見た限りでは、コーチが何やらジェスチャーをしていたようにも見えますし、ラケットの破壊は明らかですので、1回目と2回目のウォーニングは納得です。
(セリーナがあれだけ否定しているので、彼女はそのジェスチャーを見ていなかったのかもしれませんが、コーチがサインを送っていたのは事実でコーチ本人も認めています。)
3回目のウォーニングに関しては、セリーナが主審になんと言ったのかがわからないのでなんとも言えませんが、侮辱的な発言じゃなかったのであればちょっと可愛そうな判断だったような気もします。
(侮辱的な発言があった場合はこれも妥当だと思います)
決勝戦だからといって、試合を壊さないようにこのようなウォーニングを控えるべきだ、なんてことを言うつもりはありません。
決勝戦だろうが一回戦だろうが、反則行為には毅然とした態度でウォーニングそしてペナルティを与えるべきだと思います。
(反則行為に関してはこちらの記事にも書いています)
⇒ 錦織フォニーニ戦感想 警告ポイントの影響で予想外の決着【マドリード・オープン2回戦】
⇒ 錦織フォニーニ戦感想 警告ポイントの影響で予想外の決着【マドリード・オープン2回戦】
ラケットを叩き折ったりするのはセリーナなら珍しいことではないですけど、見方を変えればそれだけ大坂なおみがセリーナを追い詰めていたと言えなくもないですしね。
セリーナが支払う罰金額
セリーナが一連の警告行為によって支払う罰金の金額に関して、AP通信が報じたというニュース記事がありましたので追記します。
ニュース記事によれば、
セリーナの3度に渡る警告行為に対して、合計1万7千ドル(約189万円)の罰金が科されることになったそうです。
罰金の内訳は、
主審への暴言 1万ドル
コーチからの助言 4千ドル
ラケットの破壊 3千ドル
とのことで、準優勝の賞金185万ドル(約2億535万円)から差し引かれるとのこと。
以前、罰金額に関して記事を書いたことがありますけど今回はラケット破壊に関しては3千ドルなんですね。
記事を書いた時はたしかラケット破壊した時の罰金額が1万ドルだったような気がしますけど。。。
警告の順に罰金額が増えていってるわけでもないですし、罰金額の設定基準はよくわかりません。
その時々で金額が変わるんでしょうかね?
なんか全体のペナルティを勘案して後付けで金額決めてるような気もします。
そういえば、記事を書いた時は折ったラケットをカメラマンのいる方に投げ込んじゃったそうですから、その分罰金額が加算されてたのかもしれませんけど。
ペナルティで異様な雰囲気に
ウォーニングに関して異論はないんですけど、結果として異様な雰囲気になってしまいましたね。
せっかくの大坂なおみの快挙に水を差されたというかミソがついたというか、ペナルティがあったから優勝できたなんて言う人も出てきそうな感じになっちゃいましたからね。
心情的にはああいうアクシデントがない形で終わってくれたほうが良かったとは思います。
それでも優勝の価値は変わらない
それでも大坂なおみの優勝の価値が下がるとも思いませんけどね。
第2セットもリードを許した後、大坂が2度のブレークで逆転していますし、断言はできないもののペナルティがなかったとしてもあのまま試合が決まっていた可能性も十分考えられる内容でしたから、何ら価値は変わらないと思いますし堂々と胸を張っていい優勝だと思いますけどね。
最後に
錦織がジョコビッチに負けてしまったのは残念でしたが、大坂なおみの優勝はとても嬉しいです。
タイトルを取ったことで、大坂なおみにはさらなる期待が寄せられると思います。
その分プレッシャーも大きくなっていくかと思いますけど、2つ目3つ目とGSタイトルを取れるよう、更に上を目指してほしいですね。
今度は世界ランク1位が目標になるのかな?
何はともあれお疲れ様でした。
そしておめでとうございます!!
錦織圭からすると、大坂なおみに先を越されてしまった形ではありますが、それでもいい刺激になったのではないでしょうか?
まだグランドスラム大会で優勝を狙えるチャンスは来ると思いますので、その時はぜひものにしてほしいですね。
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