全仏オープン2016の4回戦で
錦織圭に勝ったリシャール・ガスケ。
彼には独特のルーティンがあり
それが「グリップテープの交換」。
とにかくその回数が多すぎる!!
リシャール・ガスケについて
リシャール・ガスケはフランス人選手で
現在の世界ランクは12位。
バックハンドは片手打ちで
錦織もこのバックハンドに苦しめられました。
現時点で
錦織圭との対戦成績は
ガスケの7勝2敗です。
ガスケのルーティン
イチローや五郎丸など
スポーツ選手のルーティン(ルーティーン)が
話題になることも多いですが、
このガスケにもルーティンがあります。
それが
「グリップテープの交換(貼り替え)」
です。
ガスケはコートチェンジの
ブレークタイム(90秒)の間に
毎回グリップテープを交換するのが
ルーティンになっています。
ルーティンとは
集中力を高めたり、
緊張感を和らげるために
常に決まった動作を行うことで
ベスト(いつもどおりの)パフォーマンスを発揮するために
取り入れている選手も多いですね。
ガスケの場合は
それがグリップテープの貼り替えだった
ということでしょう。
私も錦織との試合を中心に
これまで何度かガスケの試合は観てきましたが
全仏のwowowの解説を聞くまで
このルーティンに気づきませんでしたw
解説を聞いてはじめて
TVで確認してみると、
たしかにやってますw
ちなみに
ガスケはグリップテープを巻く時
グリップの長さの途中の部分で留めてます。
グリップテープって
グリップの最後まで巻けるくらいの長さは
十分にあるんですけどね。
(通常は多少重なるようにして巻いていきますが、その重ねる部分の幅にもよります)
なんでそんな中途半端なところで留めているのか?
それはガスケの昔からのこだわりらしいです。
グリップテープの交換回数が多すぎる
しかしまあ、
いくらルーティンとはいえ、
コートチェンジのたび毎に
グリップテープを貼り替えるというのは
交換回数を考えると
さすがに多すぎますねw
普通の選手なら試合前に
新しいグリップテープを巻くことはあっても
グリップが汚れたとか傷ついたとか
何かしらのアクシデントでも起きなければ
試合中にグリップを交換することはしないと思います。
あっても1回あるかないか程度でしょう。
(試合前に新品を巻いてた場合)
アマチュアなら
数週間とか数ヶ月とか、
もっといえば
「一度巻いたらそのまま」
という人がいても珍しく無いと思います。
一方、ガスケは
「コートチェンジごと」
ですからねw
デュースが続いた長いゲームになろうが
ラブゲームで簡単に終わろうが
関係なくコートチェンジごとに交換ですw
錦織戦での交換回数を計算してみた
正確にカウントしたわけではないですが、
スコアからコートチェンジの回数を割り出し
グリップテープの交換回数を計算してみます。
(多少の誤差はあるかもしれませんがw)
全仏オープン4回戦の錦織戦のスコアは
6-4
6-2
4-6
6-2
でした。
コートチェンジで
グリップテープを交換した回数を数えてみると
まず第1セットは
第3、第5、第7、第9ゲーム終了後の4回。
第2セットは、
第1、第3、第5、第7ゲーム終了後の4回。
第3セットは、
第1、第3、第5、第7、第9ゲーム終了後の5回。
そして第4セットが
第1、第3、第5、第7ゲーム終了後の4回。
第3、第5、第7、第9ゲーム終了後の4回。
第2セットは、
第1、第3、第5、第7ゲーム終了後の4回。
第3セットは、
第1、第3、第5、第7、第9ゲーム終了後の5回。
そして第4セットが
第1、第3、第5、第7ゲーム終了後の4回。
これらを合計すると、
4+4+5+4=17となり、
1試合でなんと17回も
グリップテープを交換した計算になります。
※この試合は第1セット4-2で、雨のため中断していますがそれは無視しますw
※コートチェンジは奇数ゲーム終了後に行いますが、第1セット第1ゲーム後はベンチに座らずにすぐにコートチェンジすることが多いので外しました。
※第2セット以降の第1ゲームについて
この試合に関しては偶然にもすべてのセットが偶数ゲームで終了したため、第1ゲーム終了後にブレークタイムをとったとして計算しています。
(ひとくちメモ)
・6-1、6-3など奇数ゲームでセットが終了した場合
セット終了時にコートチェンジ
次のセット第1ゲーム終了後にコートチェンジ
(立ったまま水分補給だけすることが多い)
以降はセットの奇数ゲーム終了ごとにコートチェンジ
・6-2、6-4など偶数ゲームでセットが終了した場合
セット終了後、そのまま次のセット第1ゲームを行う
第1ゲーム終了後、コートチェンジ
(ベンチに座ってブレークタイムをとる)
以降はセットの奇数ゲーム終了ごとにコートチェンジ
(追記)
試合を観ていて気付きましたが
偶数ゲームでセットが終わっても、
そこで一旦ベンチに戻ってるみたいですねw
プロとアマチュアでは違うのか?
それともルールが変わったのか?
少なくとも私がプレーしてた頃は上述のとおりだったんですが。。。
・6-1、6-3など奇数ゲームでセットが終了した場合
セット終了時にコートチェンジ
次のセット第1ゲーム終了後にコートチェンジ
(立ったまま水分補給だけすることが多い)
以降はセットの奇数ゲーム終了ごとにコートチェンジ
・6-2、6-4など偶数ゲームでセットが終了した場合
セット終了後、そのまま次のセット第1ゲームを行う
第1ゲーム終了後、コートチェンジ
(ベンチに座ってブレークタイムをとる)
以降はセットの奇数ゲーム終了ごとにコートチェンジ
(追記)
試合を観ていて気付きましたが
偶数ゲームでセットが終わっても、
そこで一旦ベンチに戻ってるみたいですねw
プロとアマチュアでは違うのか?
それともルールが変わったのか?
少なくとも私がプレーしてた頃は上述のとおりだったんですが。。。
1試合で17回のグリップテープ交換は
ちょっと異常にも思えますねw
グリップテープについて
ちょっとガスケからは外れますが、
グリップテープについて解説します。
グリップテープには
・ドライタイプ
・ウェットタイプ
の2種類があります。
2つの違いは文字通り、
グリップテープが乾いているか湿っているかの違いです。
・ドライタイプ
一般的に手汗をかきやすい人向け
汗を吸収してくれるので滑りにくい
ただしすぐにボロボロになりやすいデメリットもある
・ウェットタイプ
一般的に手が乾燥している人向け
表面部分に粘着力があるので手に吸い付く感じでしっかりと握れる
時間の経過とともにテープが乾燥してしまうデメリットがある
一般的に手汗をかきやすい人向け
汗を吸収してくれるので滑りにくい
ただしすぐにボロボロになりやすいデメリットもある
・ウェットタイプ
一般的に手が乾燥している人向け
表面部分に粘着力があるので手に吸い付く感じでしっかりと握れる
時間の経過とともにテープが乾燥してしまうデメリットがある
私はウェットタイプのほうがしっくり来たので
ずっとウェットを愛用していました。
肌質には個人差があるので、
どちらがいいか悩んでいる方は
両方試してみたほうがいいかもしれません。
ドライタイプを試してみて
グリップが滑るような感覚があるなら
ウェットタイプのほうがいいと思います。
最後に
ガスケがドライとウェット
どちらのグリップテープを使っているのか
わかりませんけど、
コートチェンジのたびに
お徳用セットみたいな大きなロールを取り出して
グリップテープをせっせと貼り替えている姿は
ちょっと奇妙にも見えますねw
ガスケが使っているものではないですが
楽天市場にも「お徳用セット」がありましたw
楽天市場にも「お徳用セット」がありましたw
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グリップテープは
そんなに高いものでもないですが、
1試合で10数回も交換するとなると
それなりのお金がかかりますw
トッププロなら
スポンサーから支給されるとか
自腹だったとしても
収入(賞金など)を考えれば大した額ではない
ってことになるんでしょうけどね。
短時間にグリップテープを巻くスキルは
勉強になるかもしれませんが、
何度もグリップテープを交換するルーティンだけは
アマチュアは真似しないほうが良さそうですw
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