女子テニスWTAツアーの最終戦となる「BNPパリバ WTAファイナルズ2018」が間もなく始まります。
2018年大会は日本の大坂なおみが全米オープン優勝などにより権利を獲得し、出場予定です。
そこで出場者や賞金、ポイントなどの基本的なレギュレーション情報に加え、TVなどメディアでの放送予定など基本情報について調べてまとめていきたいと思います。
WTAファイナルズについて
WTAファイナルズについて簡単に説明します。
現在の正式名称は「BNPパリバ WTAファイナルズ シンガポール」となっています。
「BNPパリバ」はメインスポンサー名、「シンガポール」は開催地ですから、今後変更される可能性はあります。
歴史を遡ると、前身となる「バージニアスリム選手権」第1回大会が開催されたのが1972年(アメリカ・フロリダ州のボカラトン)ということです。
大会の趣旨や進行ルール(レギュレーション等)についてはいくつかの変遷を経て、現在に至ります。
現在は男子ATPツアーファイナルズと同じような趣旨、ルールで行われています。
2018年大会の開催期間は、現地カレンダーで10月21日~28日となっています。
⇒ BNPパリバ WTAファイナルズ2018 公式サイト
男子のATPツアーファイナルズ同様に、選ばれた選手のみが出場できる特別な大会であり、賞金や獲得ポイントの仕組みも特殊な形となっている点が特徴です。
大会期間中は超VIP待遇でおもてなしを受けます。
例えば2018年大会でいえば、一流デザイナーが仕立てた高級ドレスでランウェイを歩いたり、宿泊は超高級ホテル「マリーナベイ・サンズ」。
スイートルームかどうかはわかりませんが、選手の多くがここに宿泊するようです。
また自動車メーカーのポルシェがスポンサーになっているので、送迎車もポルシェかもしれません。
(過去にはスポンサーだったBMWが送迎車でした。)
開催地
開催地はその年(期間)によって、何度か変更されています。
2000年以降については以下のとおりです。
2001 ドイツ(ミュンヘン) オリンピアハレ
2002–2005 アメリカ(ロサンゼルス) ステイプルズ・センター
2006–2007 スペイン(マドリード) マドリード・アリーナ
2008–2010 カタール(ドーハ) カリファ国際テニスコンプレックス
2011–2013 トルコ(イスタンブール) スィナン・エルデム・ドーム
2014–2018 シンガポール シンガポール・インドア・スタジアム
2019–2028 中国(深セン) 未定
コートサーフェス
コートサーフェスについては、かつてはクレーやカーペットで行われたこともあったようですが、最近はハードコートで行われています。
(※シンガポール大会はインドア)
出場者の選定方法
出場者の選定方法は以下の通りです。
(※細かい部分に関しては省略させていただきます)
その年の獲得ポイント上位8名に対して出場権が与えられます。
ケガ等の理由により出場できない選手が出た場合は、9位から順に繰り上がりで出場権を獲得します。
8名とは別に、リザーブ選手として2名(原則9位、10位の選手)が待機します。
正規の出場選手が大会期間の途中で試合を行えなくなった場合は代わりに試合を行います。
進行ルール
試合はシングルスの場合は3セットマッチ。
6-6でタイブレーク。
まず予選ラウンドとして、8人を4人ずつ2つのグループに分けて総当たり戦を行います。
(※ラウンドロビン)
一人の選手が3試合を行うことになりますが、その勝敗により順位を決定。
各グループ上位2名が準決勝進出となります。
たすき掛け方式で準決勝を行い、それぞれの試合の勝者が決勝戦を行います。
ラウンドロビンの順位決定方法
ラウンドロビンの順位決定方法は以下の順に行います。
2.試合数(※リザーブ選手が出場した場合)
3.2選手で並んだ場合は直接対決の結果
4.3選手が並んだ場合はセット率、ゲーム率
出場選手
2018年大会の出場選手は以下のとおりです。
(※記事執筆時点の情報です。欠場者を除く上位8名が出場。次の2名がリザーブ。今後変更になる可能性もあります。)
2. A.ケルバー
3. C.ウォズニアッキ
4. 大坂なおみ
5. P.クビトバ
6. S.スティーブンス
7. E.スビトリナ
8. K.プリスコバ
9. K.ベルテンス
10. A.サバレンカ
11. E.メルテンス
賞金
賞金については公式サイトなどを何度も探してみたんですが、どこかに記載があったかもしれませんけど、私は詳細情報を見つけることが出来ませんでした。
(※賞金総額のみ確認できました)
そこで、裏付けは取れていないものの「ぼくニュース」様の情報を参考にさせていただきました。
(※為替レート 1ドル=112円で計算)
3試合出場 $111,000(約1,243万円)
ラウンドロビンで1勝ごと $193,000(約2,162万円)
準優勝 $590,000(約6,608万円)
優勝 $1,750,000(約1億9,600万円)
日刊スポーツのニュース記事に出ていた賞金額を記載しておきます。
上記金額と異なる部分があるかもしれませんが、このような数値に関してはメディアが間違った情報を流すとも思えませんのでこちらのほうが正しいと考えてください。
※細かい内訳に関しては記載が無い為不明な部分もあります。
(※一部表現は変えていますが数値はそのまま拾ってます。日本円換算金額は1ドル=112円で再計算しています。)
出場料として
1試合で11万ドル(約1,232万円)
2試合で13万ドル(約1,456万円)
3試合で15万1000ドル(約1,691万円)
3戦全敗でも、3試合を戦えば15万1000ドルは獲得。
また、1勝につき15万3000ドル(約1,714万円)が上乗せされる。
3戦全勝だと、ラウンドロビンだけで61万ドル(約6,832万円)を獲得できる。
もし全勝優勝した場合、賞金は236万ドル(約2億6,432万円)。
なお、リザーブ選手は仮に1試合も出場機会がなかった場合でも一定額の賞金が支払われることになっていると思います。
万が一に備えて、期間中はずっと待機していなければいけませんからね。
いわば拘束に対する対価ということでしょう。
(※賞金額など詳細は確認できていませんがATPツアーファイナルズがそうなので)
獲得ポイント
獲得ポイントに関しては公式ガイドに記載されていましたのでそこから転記します。
ラウンドロビン1勝につき125Pt(3勝で375Pt)
準決勝勝利で360Pt
決勝戦勝利で450Pt
ただちょっとおかしな部分があって私自身混乱してるんですけど、公式ガイドには、
• Players are awarded +125 ranking points for each round robin match played and an additional +125 points for each round robin win; +360 points a win in the semifinals and +450 points for winning the final match; a player can earn up to 1500 ranking points by winning all five matches at WTA Finals.
引用元:2018WTAGuide_lowres.pdf
とあるんですけど、全勝優勝なら1,500Ptとあるにもかかわらず、上の数字を足していくと1,500Ptを超えちゃうんですよねw
ラウンドロビン全勝なら 375+375=750Pt
準決勝勝利 360Pt
決勝戦勝利 450Pt
で計算すると、 750+360+450=1560Pt
ってことになっちゃいます。
私の理解が間違っていたらすみませんが、準決勝勝利で360Ptではなく300Ptなら辻褄が合うので、この数字が違ってるのかなあと思っていますが、どうなんでしょう?
男子のATPツアーファイナルズと比較してもポイントの配分が違ってるので確認のしようがなくて困ってます。。。
(※そもそもツアーの格付けやポイントの体系が違いますし)
ということで、ちょっと怪しさも残しますが、一応オフィシャルなところから拾った情報ということでお許しください。
グループ分け
記事執筆時点では組み合わせ抽選が終わっていないため、ラウンドロビンでどのような組分けになるのかわかりません。
(同日追記)
ドローセレモニーの抽選結果が判明しましたので修正しました。
<REDグループ>
A.ケルバー(1)
大坂なおみ(3)
S.スティーブンス(5)
K.ベルテンス(8)
<WHITEグループ>
C.ウォズニアッキ(2)
P.クビトバ(4)
E.スビトリナ(6)
K.プリスコバ(7)
※カッコ内の数字はレースポイント順位(※ハレプを除いた順位)
試合予定・試合結果
試合予定および試合結果をこちらで反映していきます。
※日程的にはWHITEグループから試合が始まるようなので注意!!
ラウンドロビン
REDグループ
・第1節(10/22)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
大坂なおみ | 5 | 6 | 1 | 1 |
S.スティーブンス | 7 | 4 | 6 | 2 |
(試合結果) ⇒ 残念ながら大坂なおみはフルセット負け
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
A.ケルバー | 6 | 3 | 4 | 1 |
K.ベルテンス | 1 | 6 | 6 | 2 |
(試合結果) ⇒ フルセットの末、K.ベルテンスが勝利
・第2節(10/24)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
A.ケルバー | 6 | 5 | 6 | 2 |
大坂なおみ | 4 | 7 | 4 | 1 |
(試合結果) ⇒ 残念ながら大坂なおみはフルセットの末、敗戦
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
S.スティーブンス | 7(7) | 2 | 6 | 2 |
K.ベルテンス | 6(4) | 6 | 3 | 1 |
(試合結果)S.スティーブンスがフルセットの末勝利
・第3節(10/26)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
大坂なおみ | 3 | 棄 | / | 0 |
K.ベルテンス | 6 | – | / | 1 |
(試合結果) ⇒ 大坂なおみは左太もものケガにより第1セット終了後に棄権
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
A.ケルバー | 3 | 3 | / | 0 |
S.スティーブンス | 6 | 6 | / | 2 |
(試合結果) ⇒ S.スティーブンスがストレート勝ち
この結果、REDグループは
S.スティーブンス 3勝0敗
K.ベルテンス 2勝1敗
A.ケルバー 1勝2敗
大坂なおみ 0勝3敗
となり、S.スティーブンスとK.ベルテンスが準決勝進出。
WHITEグループ
・第1節(10/21)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
P.クビトバ | 3 | 3 | / | 0 |
E.スビトリナ | 6 | 6 | / | 2 |
(試合結果) ⇒ E.スビトリナがストレート勝ち
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
C.ウォズニアッキ | 2 | 4 | / | 0 |
K.プリスコバ | 6 | 6 | / | 2 |
(試合結果) ⇒ K.プリスコバがストレート勝ち
・第2節(10/23)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
C.ウォズニアッキ | 7 | 3 | 6 | 2 |
P.クビトバ | 5 | 6 | 2 | 1 |
ウォズニアッキがフルセットの末勝利
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
E.スビトリナ | 6 | 2 | 6 | 2 |
K.プリスコバ | 3 | 6 | 3 | 1 |
E.スビトリナがフルセットの末勝利
・第3節(10/25)
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
P.クビトバ | 3 | 4 | / | 0 |
K.プリスコバ | 6 | 6 | / | 2 |
(試合結果) ⇒ K.プリスコバがストレート勝ち
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
C.ウォズニアッキ | 7 | 5 | 3 | 1 |
E.スビトリナ | 5 | 7 | 6 | 2 |
(試合結果) ⇒ E.スビトリナがフルセットの末勝利
この結果、WHITEグループは
E.スビトリナ 3勝0敗
K.プリスコバ 2勝1敗
C.ウォズニアッキ 1勝2敗
P.クビトバ 0勝3敗
となり、E.スビトリナとK.プリスコバが準決勝進出。
準決勝
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
K.ベルテンス | 5 | 7(7) | 4 | 1 |
E.スビトリナ | 7 | 6(5) | 6 | 2 |
(試合結果) ⇒ E.スビトリナがフルセットの末勝利
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
S.スティーブンス | 0 | 6 | 6 | 2 |
K.プリスコバ | 6 | 4 | 1 | 1 |
(試合結果) ⇒ S.スティーブンスがフルセットの末勝利
決勝
1 | 2 | 3 | 計 | |
---|---|---|---|---|
S.スティーブンス | 6 | 2 | 2 | 1 |
E.スビトリナ | 3 | 6 | 6 | 2 |
(試合結果) ⇒ E.スビトリナがフルセットの末勝利。(全勝優勝)
男子ATPツアーファイナルズと同じであれば、ラウンドロビンの第1戦の組み合わせまで公表されて、第2戦以降は第1戦の試合後に発表されるのではないかと思っています。
その理由は第1戦の結果によって、組み合わせを変える必要が生じるためだと思われます。
放送予定
WTAファイナルズ2018の放送予定をまとめます。
BS:なし
CS:なし
残念ながらTVでの中継予定はないみたいです。
ネットでググってみたところ、どうやらDAZN(ダゾーン)で独占生中継されるようですね。
「独占」と謳っている以上、その他のメディアでは放送される可能性はないってことでしょうかね?
参考まで放送予定スケジュールは以下の通りです。
(※記事執筆時点の情報です。今後変更されるかもしれませんので念の為HP等でご確認ください。)
10月21日(日)18:00 開会式、シングルス2試合
10月22日(月)18:30 シングルス2試合
10月23日(火)18:30 シングルス2試合
10月24日(水)18:30 シングルス2試合
10月25日(木)14:30 ダブルス、シングルス
10月26日(金)14:30 ダブルス、シングルス
10月27日(土)14:30 ダブルス準決勝、シングルス準決勝
10月28日(日)17:00 ダブルス決勝、シングルス決勝
DAZNに申し込みたい方はポイントサイト経由で申し込むとお得です。
例えばハピタスの場合、定期視聴利用で2,000pt獲得できます。
(※記事執筆時点の情報です。今後変更される可能性がありますので申込みの際は十分ご確認ください。)
直接申し込みたい方はこちらから
⇒ DAZN(ダゾーン)
最後に
以上、
「BNPをパリバ WTAファイナルズ2018」について基本情報をにまとめました。
DAZN以外では視聴できないということのようですので試合を観戦できる人は限られるでしょうが、今年は大坂なおみが出場しますのでテニスファンの関心は高くなりそうですね。
無料期間を利用して視聴するのも一つの手だとは思いますが、個人的には契約する気がなければそういうことはやらないかな?
あくまで私ならって話ですので、そのあたりのご判断は各自におまかせします。
視聴できるかどうかはともかくとして、大坂なおみには頑張って欲しいですね。
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