BNLイタリア国際は、
20歳のA.ズベレフが
ジョコビッチを破ってのマスターズ初優勝を飾りました。
そこで
試合を観戦した中から
いくつか振り返り感想として
まとめてみたいと思います。
A.ズベレフが初優勝
決勝戦はジョコビッチ対A.ズベレフの対戦になりました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
A.ズベレフ | 6 | 6 | / | – | – | 2 |
ジョコビッチ | 4 | 3 | / | – | – | 0 |
アレキサンダー・ズベレフは
若干20歳の若手選手です。
ジョコビッチについては後述しますが、
世界ランク2位を相手に堂々のプレーを続け、
両セットともに先に相手のサービスゲームをブレークするなど
素晴らしいプレーを続けていたように感じます。
自身のサービスゲームでも
危ない場面は何度かありましたが、
そこを耐えしのいでのキープも多く、
価値ある初優勝だったと思います。
また一人、
将来性のある選手が出てきましたねw
安定感についてはまだわかりませんけど
今後も注目の一人になりました。
ジョコビッチに復調の兆し?
久々の決勝進出ながら
惜しくも優勝を逃したジョコビッチ。
決勝でのジョコビッチは
らしくないミスも目立ちましたが、
個人的に印象的だったのが準決勝のティエム戦です。
ここ最近結果を残していたティエムを相手に
6-1、6-0のスコアで完勝しました。
私が見た印象では
スコアほど圧倒的な内容ではなかったと思いますが、
この試合のジョコビッチは
ここ最近では見たことがないくらい強かったです。
ティエムの強烈なストロークをことごとく跳ね返し、
甘いボールが返ってくれば
一気に形勢を逆転させる実力は
かつての完璧なジョコビッチを彷彿とさせました。
この前のマドリード・オープンで
ジョコビッチはナダルに敗れていますが、
終盤ナダルに対して盛り返したシーンが有りました。
BNLイタリア国際のツアー情報記事の中の
今大会の見どころにも書きましたが
「何かきっかけのようなものを掴んだかも?」
という印象を受けたんですが、
ティエム戦では明らかに
状態が良くなっているように感じました。
決勝戦の様子を見ると
まだコンディションは不安定な気もしますが、
一時期の暗黒低迷期は脱出して、
トンネルを抜けるまでには至っていないものの
前方に光が見え始めているところかもしれません。
こうなってくると、
全仏オープンのジョコビッチは
怖い存在になりそうです。
ナダルに打ち勝ったティエム
次にティエムです。
インパクトがあったのは
何と言ってもナダル戦ですね。
モンテカルロ、バルセロナ、マドリードと
3週連続で優勝を果たし、
クレーコートでの強さを見せつけたナダルを相手に
真っ向から打ち合って打ち勝ちました。
ナダルとは3大会連続の対戦ということもあり
慣れてきたところだったのかもしれませんけど
それでも相手はナダルですからねw
フォアもバックも
ダイナミックなスイングで
ラケットを振り抜くのが持ち味のティエムですが
この試合では「スーパーゾーン」に入ってたと思うほど、
スーパーショットを連発していました。
ナダルの調子が悪かったということではなく
ティエムが本当に素晴らしく、
強かったと言っていいと思います。
準決勝ではジョコビッチに負けてしまいましたが
この日のティエムは全くの別人w
ナダル戦で決まっていたショットに微妙なズレが生じたこと、
加えてジョコビッチがほぼ完璧なプレーを見せたこと
などにより、
更にリスクを取ってショットを打つ形になり、
結果としてミスも増えてしまったような印象です。
そもそも振り回すタイプの選手は
ある程度のリスクを取りながらショットを打つことになるので
ツボにはまっている時はめちゃくちゃ強いけど
入らなくなったら巻き返しにくい、
ということは言えると思います。
その意味では
ティエムにはさらなる安定感が求められるわけですが、
昨年に比べれば遥かに安定感は増していると思います。
全仏オープンでは
ナダルについで優勝候補に挙げられている
というニュースも見たような気がします。
ビッグタイトルを取る日も近いかもしれませんね。
その他
その他の選手については簡単に。
錦織圭
錦織は3回戦で
デルポトロにストレート負け。
結果は残念でしたが、
状態を考えればまあ仕方ないでしょう。
急遽ジュネーブオープンへの出場を
決めたことからも、
ケガの回復状況は悪くはないと信じて、
全仏オープンでの結果に期待したいと思います。
マレー
マレーは今大会でも初戦敗退。
ジョコビッチに光が見え始めたのとは対象的に
マレーはまだ光が見えてきませんねw
(※試合を観ていないのでなんともいえませんけど)
全仏オープンでどうなるのか?
全く予想できませんけど、
ビッグタイトルになったらまた別人のようになるのかな?
最後に
以上、
BNLイタリア国際2017の
振り返り感想をまとめてみました。
ジュネーブオープンが終われば
全仏オープンがすぐ始まります。
久々のグランドスラムですから
錦織には是非とも
万全の状態で出場してほしいですね。
欠場や途中棄権だけは
避けて欲しいところですが。。。
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