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錦織フェデラー戦感想 私が感じた課題と評価点【全豪オープン2017】

テニス
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全豪オープン2017の4回戦で
錦織圭はフェデラーと対戦しました。

残念ながら結果はフルセット負けw

この試合を観て
私が感じた錦織の課題と評価点について
感想をまとめます。



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錦織フェデラー戦の結果


錦織対フェデラーの
試合結果は以下のとおりです。

1 2 3 4 5
錦織圭 7(7) 4 1 6 3 2
フェデラー 6(4) 6 6 4 6 3

錦織はフェデラーを相手に
フルセットの末、負けてしまいましたw

 

試合の感想


ここからは私の感想をまとめます。

この試合に関しては
人によって意見が分かれるかもしれません。

「素晴らしい接戦を演じた」
「錦織はやっぱり大物選手には勝てない」

と言った具合に、
内容を評価する声もあるでしょうし、
勝てなかったことを批判的に捉える方もいると思います。
 

私の試合全体としての感想は
「内容はレベルの高い素晴らしい試合だった」
と思います。

そして、今日の試合に関しては
「フェデラーが素晴らしかった」
「今日のフェデラーは手がつけられなかった」

と感じました。

 

錦織は終始劣勢


個人的な感想としては
この試合、錦織が優位に立っていたのは
第1セットの第4ゲームまで。

いきなりフェデラーのサービスゲームを2度ブレークして
4-0とリードしたところまでは
順調だっと思います。

 
しかしそこからは
フェデラーの圧巻のプレーに
ほぼ手も足も出ない状態で、
錦織は自分のサービスゲームをキープするのがやっとで
フェデラーのサービスゲームをブレークするチャンスは
ほとんどつかめませんでした。

 
もちろん錦織にも素晴らしいショットはありましたが
ことごとくフェデラーに勢いを止められ、
スコア的にはフルセットの接戦でしたが
内容としては完敗だったと感じました。

 

私が感じた錦織の課題


この試合で私が痛感したのは
「サーブの重要性」
です。

これまでも言われてきたことですが
錦織の弱点といえば「サーブ」です。

世界のトッププロが
200キロを超えるサーブを連発する一方で
錦織はファーストサーブでも180キロ前後が中心。

しかもファーストが入る確率は
それほど高くありません。

 
サーブは一般的に
身長が高いほど有利と言われています。
(フォームによって多少変わってきますがw)

打点が高くなれば、
角度をつけられるため、
ネットを超えて相手コート(サービスコート)に
ボールを入れやすくなるのが理由です。

その為、外国人選手の場合
強烈なフラットサーブを打っても
高確率で相手コートに入れることができるんですね。

 
とは言え、
身長差は努力ではいかんともしがたい要素なので
そこを改善しようとしても無理ですw

そこで考えられるのは
「ファーストサーブの確率を上げる」
「より厳しいコースを狙う」

といったことが必要になってきます。

もちろん私なんかに言われるまでもなく
錦織はこれまでも改善の努力をしているとは思いますがw

 
錦織はダンテボッティー二コーチの指導で
今年の全豪オープンに向けて
スライスサーブに力を入れて練習してきたようです。

たしかにここまでの試合でも
効果的なスライスサーブが決まるシーンもありました。

ただ、まだ割合としては低い気がします。

 
錦織の場合、
セカンドサーブになると極端に甘くなるので
相手に叩かれることも多く、
できればセカンドサーブを打つ機会は少なくしたいところです。

そのためにはファーストサーブを
しっかりと入れなければいけないわけですが
個人的には
「フラットサーブは捨ててもいいんじゃないか?」
と感じています。

単調になれば
相手に読まれてしまうので
サーブの種類もコースも
状況によって打ち分ける必要はあるでしょうが
それでもフラットサーブは
1セットあたり2、3本程度で十分な気がします。
だってほとんど入らないんですから。。。

だったら、
スピン系やスライス系をメインにして
確実性を上げてコースを狙っていき、
サーブでポイントを狙うのではなく、
リターンが返ってきて次のストロークで決める
という気持ちで臨んだほうが
いい結果につながるんじゃないかなあと。

ただ入れるだけだと叩かれますけど、
スピードを追求せずにキレで勝負するイメージです。

 
錦織自身、サーブで
エースを取ろうと狙っているのかはわかりませんが、
スタイルとしてはナダルのような形のほうが
錦織にはあっているような気がします。

ナダルはサーブで
エースを連発できるような選手ではないですが
世界ランク1位にまで上り詰めています。

そのナダルのサーブは
どちらかと言えば回転をかけたものが多いです。

 
今日のフェデラーや
他のビッグサーバーのように
サービスエースでポイントを取れれば
かなり有利なのは事実ですが、
錦織が真似ようとしても無理があるように感じますので
別のスタイルで勝負すべきかと。

ファーストサーブで相手を崩して
ストロークで決める。

と言う形をもっと極められれば
今の錦織でも十分トップランカーに
対抗できると思うんですけどねw

 
今日の試合では
フェデラーにリターンエースを
何本も決められていましたが
こういう状況を減らせれば、
だいぶ違った展開に出来たと思います。

まあ、今大会で
スライスサーブに手応えを感じてると思いますし
今後さらに磨きがかかってくるでしょうから、
これがもっと入るようになってくれば
期待できると思います。

 

錦織を評価できる点


この試合で
錦織を評価できる点を挙げるとすれば
「メンタルを立て直したこと」
でしょうか?

言い換えれば
「第4セットを取ったこと」
です。

試合後、松岡修造は

第1セットを取ったとはいえ、2ブレークを許してフェデラーが目覚めた。
次第に圭の脳裏に「この人は大事な時に何かやってくる」「突然うまくなる」という尊敬の念が出てくるようになった。
だから焦るし、ミスが出る。
フェデラーは普通なのに、圭が相手を強くしてしまっていた。

 冷静に見れば、サーブが入っていない時のフェデラーに対してはチャンスがあった。
サーブが入っている時のフェデラーには悔しいけど勝てない。
そういう試合だった。
ただし、頂点に立つことを考えれば、圭はまだ十分にタフなメンタルを持っていないことが明らかになった。

(引用元:ヤフーニュースより抜粋


と厳しい分析をしているようですが、
私は錦織の粘りを評価したいですねw
 

試合を観ていて、
第1セット4-0から追いつかれ、
タイブレークを取ったものの、
終始劣勢だった錦織。

自分の思うような展開に持ち込めず、
フェデラーには一発でエースを決められることも多く、
(サーブ、リターン、ストローク全てで)
フラストレーションは溜まっていたと思います。

そんな追い詰められた状況の中で
ギリギリのところでサービスゲームをキープしていた錦織でしたが
ミスも出始めてフェデラーにブレークを許すと、
コートにラケットを叩きつける場面もありました。

 
第3セットを1-6で落とした時に
「もう錦織の心が折れちゃったかな?」
と感じ、このままでは
1-3で一気に負けてしまうような気がしました。

フェデラーに全く隙がなかっただけにねw

 
ところが第4セットに入り、
第4ゲームを約10分かけて苦しみながらもキープすると
次の第5ゲームで
錦織がフェデラーのサービスゲームをブレーク。

確かにこのゲームでフェデラーは
グランドスマッシュをミスし、
難しくないボレーをミスするなど
ミスが続いたことも幸いしましたが
チャンスらしいチャンスがようやく来た場面で
錦織がしっかりとブレークに成功したんです。

そしてその後も苦しみながらもキープを続け
6-4でセットを取りました。

 
正直、第3セットまでの錦織であれば
取れなかったと思います。

一度は気持ちが折れかけたかのように見えた錦織が
第4セット第4ゲームでピンチを凌ぎ、
第5ゲームでブレークに成功という場面は、
錦織のメンタルの立て直しに驚かされた場面でした。

 
ファイナルセットは
残念ながら先にブレークを許してしまい、
フェデラーからブレークを奪うチャンスもないまま
試合は終了してしまいました。

ただ、個人的には
フェデラーに負けてしまったことは
たしかに悔しかったものの、
「あのままあっさり負けなかった錦織もすごかったな」
と感心してしまいました。
 

最後に


錦織は試合後に

「もったいないとしか言いようがない。A・マレーも負けてチャンスもあったので」


とコメントしたようです。

 
確かにマレーが負けたことを考えれば
グランドスラム初優勝のチャンスがあったわけですが、
試合の合計獲得ポイント数が
フェデラー170に対して錦織は142


合計ポイントで試合が決まるわけではないですが
個人的には
今日の内容では負けても納得ですw

 
次のグランドスラムは全仏オープン(5月)です。

クレーコートなので
球足は遅くなりますし、
ドロップショットも弾みませんから
錦織もやりやすい大会だと思います。

この試合では
フェデラーの強さを改めて見せつけられた感じですが
錦織にもまたチャンスは来ると思います。

次の全仏オープンを期待したいと思います。
(もちろんその間のツアー大会もですがw)



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