年が明ける前ですが、早くも男子テニスATPツアー2019年シーズンが始まります。
そこで、錦織圭や西岡良仁が出場を予定しているブリスベン国際2019のドローや賞金、放送予定等について、大会の基本情報をまとめていきたいと思います。
※昨年の記事をベースに2019年の情報に更新しています。
ブリスベン国際について
ブリスベン国際はオーストラリア(ブリスベン)で行われるトーナメントです。
第1回大会は2009年。
会場はクイーンズランド・テニス・センター。
2019年大会の本戦開催期間は、現地カレンダーで12/31~1/6となっています。
本大会は男女共催で行われており、2008年までの男子のアデレード国際、女子のモンディアル・オーストラリア女子ハードコート選手権を統合する形で誕生しました。
コートサーフェスはハードコートですが、このあとに控える全豪オープンと全く同じサーフェス(※2018年現在)ということもあり、ここを全豪オープンの前哨戦に選ぶ選手も多いです。
(リンク)
⇒ ブリスベン国際2019 公式サイト
⇒ ブリスベン国際2019 公式サイト
大会の格付け
ブリスベン国際の格付けはATP250です。
試合ルールは男子シングルスは3セットマッチ。
全てのセットで6-6となった場合はタイブレーク。
組み合わせドロー
<ドローサイズ> 32(28選手)
本戦の組み合わせドロー表は以下のとおりです。
(※予選通過者枠を反映した確定版に差し替えました。)
昨年(2018年大会)は錦織圭がケガによる長期離脱等もあり日本人選手の出場はありませんでしたが、2019年大会ではその錦織もエントリー。
加えて西岡良仁も出場予定となり、日本人出場予定選手は記事作成時点で2名となっています。
(※予選ラウンドは未確認)
ドロー表を確認してみると、西岡良仁は26番枠。
1回戦の対戦相手は第6シードのディミトロフに決まっています。
一方の錦織圭は第2シードの32番枠。
1回戦はシードとなり、2回戦でフリッツ対クドラの勝者と対戦予定です。
(2018.12.30追記)
内山靖崇が予選から本戦出場を決めました。(21番枠)
1回戦の対戦相手は同じく予選通過者のユンベールに決まりました。
内山靖崇が予選から本戦出場を決めました。(21番枠)
1回戦の対戦相手は同じく予選通過者のユンベールに決まりました。
(2019.1.3追記)
ナダルが左太腿を痛め2回戦直前で欠場を発表し、ラッキールーザーとしてダニエル太郎が出場することになりました。
ナダルが左太腿を痛め2回戦直前で欠場を発表し、ラッキールーザーとしてダニエル太郎が出場することになりました。
そういえば、今大会は錦織圭と西岡良仁が組んでダブルスにも出場するようです。
こちらは好成績を期待してはいけないのかもしれませんが、中継されるようなら観戦してみたいと思います。
試合結果反映トーナメント表
こちらに試合結果を反映したトーナメント表を貼っておきます。
(試合結果の反映は管理人の都合により遅れる場合があります。)
※選手名表記はスポーツナビを参考にしています。
シード選手
シード選手は8名で上位4シードは2回戦からの登場となります。
シード選手は以下のとおりです。
(※ランキングはドロー作成時の順位)
1.ナダル(世界ランク2位)
2.錦織圭(9位)
3.エドモンド(14位)
4.メドベージェフ(16位)
5.ラオニッチ(18位)
6.ディミトロフ(19位)
7.デミノール(31位)
8.キリオス(35位)
2.錦織圭(9位)
3.エドモンド(14位)
4.メドベージェフ(16位)
5.ラオニッチ(18位)
6.ディミトロフ(19位)
7.デミノール(31位)
8.キリオス(35位)
ATP250の大会ですので出場選手のランキングもばらついてます。
ただしランキングは変動しているものの見慣れた名前も多いですね。
シード選手以外では、ツォンガ(4番枠)やマレー(12番枠)などの名前もあります。
その意味ではなかなかの顔ぶれが揃っていると言えそうですね。
獲得ポイント
ブリスベン国際は優勝すると獲得ポイントは250ポイントです。
優勝 250Pt
準優勝 150Pt
ベスト4 90Pt
ベスト8 45Pt
2回戦 20Pt
1回戦 0Pt
※予選Rを戦った選手は別途ポイント獲得の可能性あり。
準優勝 150Pt
ベスト4 90Pt
ベスト8 45Pt
2回戦 20Pt
1回戦 0Pt
※予選Rを戦った選手は別途ポイント獲得の可能性あり。
賞金
ブリスベン国際2019の賞金は以下のとおりです。
※公式サイトでは賞金額はドル表記となっていますが、「AU$」となっていないので米ドルで換算しました。
※記事作成時の為替レートをもとに1米ドル=110円として計算しています。
大会全体の賞金総額 589,680ドル(約6,486万円)
※米ドルの日本円換算額を表示
男子シングルスの賞金
優勝 90,990ドル(約1,001万円)
準優勝 49,205ドル(約541万円)
ベスト4 27,175ドル(約299万円)
ベスト8 15,435ドル(約170万円)
2回戦 8,880ドル(約98万円)
1回戦 5,320ドル(約59万円)
※記事作成時点の為替レートをもとに1米ドル=110円で計算しています。
優勝 90,990ドル(約1,001万円)
準優勝 49,205ドル(約541万円)
ベスト4 27,175ドル(約299万円)
ベスト8 15,435ドル(約170万円)
2回戦 8,880ドル(約98万円)
1回戦 5,320ドル(約59万円)
※記事作成時点の為替レートをもとに1米ドル=110円で計算しています。
歴代優勝者
ブリスベン国際の歴代優勝者は以下のとおりです。
(※男子シングルスのみ)
2009年 ラデク・ステパネク(チェコ)
2010年 アンディ・ロディック(アメリカ)
2011年 ロビン・セーデリング(スウェーデン)※ソダーリング
2012年 アンディ・マレー(イギリス)
2013年 アンディ・マレー(イギリス)
2014年 レイトン・ヒューイット(オーストラリア)
2015年 ロジャー・フェデラー(スイス)
2016年 ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)
2017年 グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)
2018年 ニック・キリオス(オーストラリア)
2019年 錦織圭(日本)
2010年 アンディ・ロディック(アメリカ)
2011年 ロビン・セーデリング(スウェーデン)※ソダーリング
2012年 アンディ・マレー(イギリス)
2013年 アンディ・マレー(イギリス)
2014年 レイトン・ヒューイット(オーストラリア)
2015年 ロジャー・フェデラー(スイス)
2016年 ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)
2017年 グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)
2018年 ニック・キリオス(オーストラリア)
2019年 錦織圭(日本)
アンディ・マレーの連覇以外は優勝者はバラバラですね。
2018年大会は地元(自国)のキリオスが初優勝しました。
キリオスは今大会も出場していますが連覇なるでしょうか?
TV中継・放送予定
ブリスベン国際の放送はwowowのみで中継されるようです。
昨年同様、ホップマンカップという男女混合の国別対抗戦が同時期に開催されていて、WOWOWではブリスベン国際と合わせて中継されます。
(ホップマンカップについては詳しく調べていないので出場条件等は不明ですが、2018大会では日本も出場していたと思いますが2019年大会には出場していないようです。)
wowowは有料チャンネルなので非会員は本来なら視聴できないのですが、12/29~1/2は無料放送となっていますので、有料会員以外でも視聴可能です。
また、wowowオンデマンド(原則として会員専用。)でもライブ配信されるようです。
オンデマンドではチャンネルが複数用意されていて、TVで中継されない試合も観戦することができるので、会員の方は活用してくださいね。
また見逃し配信がある場合もありますので、ライブで見逃した方はオンデマンドで探してみてください。
念のため、毎日の放送予定時刻等に関してはテレビ番組表やWOWOW公式サイトにてご確認下さい。
なお対戦カードや試合開始予定時刻を確認したい場合は以下の記事を参考にして下さい。
(関連記事)
⇒ 錦織の試合開始時間や結果などを確認したい方へのおすすめサイト
⇒ 錦織の試合開始時間や結果などを確認したい方へのおすすめサイト
錦織圭の過去の成績
ブリスベン国際における錦織圭の過去の成績(実績)についてまとめてみます。
2009年 ベスト8
2012年 2回戦敗退
2013年 ベスト4
2014年 ベスト4
2015年 ベスト4
2016年 ベスト8
2017年 準優勝
2018年 欠場
2019年 優勝
2012年 2回戦敗退
2013年 ベスト4
2014年 ベスト4
2015年 ベスト4
2016年 ベスト8
2017年 準優勝
2018年 欠場
2019年 優勝
錦織圭は2017年の準優勝が最高成績です。
過去の戦績が何年分も残っていることからわかるように、錦織はブリスベン国際をその年のツアー初戦に選んでいるようです。
全豪オープンに向けて準備をしていくことを考えれば、ここを選ぶのはまあ妥当でしょうね。
今大会の見どころ
まだ全出場選手が確定していない段階ではありますが、ブリスベン国際2019の見どころを挙げてみます。
錦織圭はスタートダッシュに成功できるか?
2018年のATPツアーファイナルズでは、出場権を獲得しラウンドロビン初戦でフェデラーを相手に久々の勝利を奪ったものの、その後の2試合では残念な結果となり準決勝進出を逃してしまいました。
ツアーファイナルズの錦織は明らかにフィーリングが合ってない感じでしたから、リカバーできないまま2019年シーズンに突入するようだとちょっと不安でした。
しかし、クリスマス前に行われたハワイオープンでは、エキシビションマッチながらラオニッチと決勝戦を戦い見事勝利。
錦織は初代チャンピオンとして名前を刻みました。
私もWOWOWでラオニッチ戦の試合を観戦しましたが、素晴らしいウィナーのショットも数多くあって非常にレベルの高い試合だったと思います。
ラオニッチのプレーも悪くなかったですからね。
少なくともツアーファイナルズの時の錦織ではなかったように感じました。
公式ツアーとエキシビションではギアの入れ方も違うでしょうし、トーナメントが変わればまたフィーリングを合わせるのに苦労する場合もありますけど、直近の錦織のプレーを見た印象では期待感を持って観戦できそうな気はしています。
今回はATP250格付けの大会なのでそこまでインパクトがあるわけではないですが、全豪オープンの前哨戦として臨む大会だけにスタートダッシュに成功してほしいところです。
第2シードということを考えれば決勝進出がノルマになるわけですが、
準々決勝 ディミトロフ(西岡良仁の可能性も?)
準決勝 エドモンド(キリオス)
あたりとの対戦も厳しい試合になりかねませんので、間を取ってベスト4くらいを個人的な期待値にしておきます。
西岡良仁が初戦で金星なるか?
西岡良仁は1回戦でディミトロフとの対戦という厳しい試合になります。
西岡にとっては昨年途中にケガから復帰して、今年は勝負をかけたいシーズンだと思います。
初戦で金星を挙げることができれば幸先の良いスタートとなるわけですが、どうなるでしょうか?
また、勝ち進めば3回戦(準々決勝)で錦織との対戦の可能性もあります。
日本人対決になれば、それはそれで注目カードになりますね。
ツォンガやマレーの復活はあるか?
上でも触れたように、今大会はランキングを落とした状態のツォンガやマレーがドローの中に紛れています。
ツォンガもマレーもトップハーフなので錦織や西岡との対戦の可能性はほぼありませんが、彼らも復活をかけて勝負をかけたいシーズンだと思います。
彼らにとっても目標はグランドスラムなど大きな大会でしょうが、出場権を確実にするためにもシードを獲得するためにも、ランキングをさらに上げていきたいところでしょうから、格付けが低い大会だからと軽視はできない状況のはずですね。
ということで、今すぐ結果として現れるかどうかはわかりませんが、今シーズンでの復帰に向けて可能性を感じられるようなプレーを見せてくれるのか?
それとも暗く長いトンネルがまだまだ続くのか?
彼らの試合を観戦する機会があれば、そのあたりも確認できればと思います。
ナダルは足首の状態を確認しながら判断
第1シードのナダルは昨シーズン終盤にツアーを欠場し、足首の手術をして復帰したばかりです。
先日のエキシビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」ではケビン・アンダーソンに敗れています。
全豪オープンを当面の目標としていると考えた場合、コンディション調整のために残された時間はさほど多くないですが、やはり足首の状態を確認しながらのプレーになるのは仕方ないですね。
グランドスラム大会なら、時には無理することもあるかもしれませんが、ここではそこまで無理はしないと思います。
ということで、ナダルが決勝まで進めない可能性も低くはないかなあと思っています。
そう考えると、錦織が決勝まで進めれば、優勝のチャンスもあるといえるわけですけどね。
(2019.1.3追記)
上の方でも触れたように、ナダルは左太腿を痛めて欠場となりました。
足首ではないようですので、練習中に筋肉系のトラブルを起こしたのでしょうか?
どの程度のケガなのかわかりませんが、いずれにせよ、全豪オープンに向けてやや不安を残しそうです。
ただ、手術後十分な時間をとって回復に努めたわけではないということを考えれば、ぶっつけ本番のほうがかえってナダルにとってプラスということもあるんでしょうかね?
私は状態を想像することしかできませんが、ナダルが全豪に出場してくるようならGSタイトルを獲るつもりで、少なくともある程度は戦えるレベルまでコンディションを戻せていると考えて良いのかなと思ってますが。
(※全豪OPが始まって以降の試合中や試合後のアクシデント等は誰にも予測できませんが、直前まで満足に試合ができない状態なら全豪といえども欠場するでしょうから。)
上の方でも触れたように、ナダルは左太腿を痛めて欠場となりました。
足首ではないようですので、練習中に筋肉系のトラブルを起こしたのでしょうか?
どの程度のケガなのかわかりませんが、いずれにせよ、全豪オープンに向けてやや不安を残しそうです。
ただ、手術後十分な時間をとって回復に努めたわけではないということを考えれば、ぶっつけ本番のほうがかえってナダルにとってプラスということもあるんでしょうかね?
私は状態を想像することしかできませんが、ナダルが全豪に出場してくるようならGSタイトルを獲るつもりで、少なくともある程度は戦えるレベルまでコンディションを戻せていると考えて良いのかなと思ってますが。
(※全豪OPが始まって以降の試合中や試合後のアクシデント等は誰にも予測できませんが、直前まで満足に試合ができない状態なら全豪といえども欠場するでしょうから。)
最後に
以上、ブリスベン国際2019のドローや賞金、放送予定等についてまとめました。
シーズン初戦となる大会なので、仮に悪い結果となっても今後の大会で挽回は十分可能ですが、全豪オープンは1月14日開幕ですからね。
とりあえずはギアをトップまで持っていける状態にしておく必要はありますね。
錦織圭も西岡良仁も、そしてその他の日本人選手も、良い結果(成績)で終われれば一番ですが、ツアーシーズンを通じて大きなケガもなくコンスタントに出場して成績を残せるよう頑張って欲しいと思います。
私も可能な範囲で、錦織の出場トーナメントを中心に大会の基本情報をまとめたり、試合の感想などを書いていければと思っています。
いずれにせよ、シーズン開幕が楽しみです!!
大会を終えてからの追記
ブリスベン国際2019は錦織圭が順当に決勝進出。
決勝戦ではメドベージェフを相手にフルセットの末勝利し、約3年ぶりとなるATPツアー優勝を飾りました。
前哨戦で優勝できたことは錦織にとって全豪オープンに向けて明るい材料ですね。
ところでこのブリスベン国際ですが、ATPツアーの個人トーナメントとしては今年で終了してしまうようです。
ATP(男子プロテニス協会)が2020年1月に開催される国別対抗戦ATPカップの開催地2都市を発表したそうで、ブリスベンとシドニーが選ばれたとのこと。
つまり2020年からは1月のブリスベンでは国別対抗戦のATPカップが開催されることになるわけで、同時期に同地域での個人トーナメントは開催できないということなんですね。
今までは全豪オープンの前哨戦としてブリスベン国際にエントリーする選手もいたわけですが、今後はATPカップ経由で全豪オープンに臨む形になっていくんでしょうかね?
錦織も現時点では来年のプランについてはわからないと答えているようです。
全豪を見据えるならオーストラリアで試合できたほうがベターなのかもしれませんが、開催地を選ばなければカタールオープンなど同時期に開催される個人トーナメントがあるわけですので、どちらを選ぶかは悩みどころですね。
(※ATPカップに日本が出場する場合)
昨年末のハワイオープンではエキシビションながら「初代チャンピオン」となった錦織。
今回はATP250格付けのツアー大会のブリスベン国際における「最後のチャンピオン」となりました。
どんな形であれ、錦織圭の名前が歴史に刻まれて記録として残るのは日本人として嬉しいです。
スポンサーリンク
関連コンテンツ
コメント